とある探偵助手の勘違い

<創作> <とある探偵と花の魔女> <恋愛> <掌編/文字数:300文字>

公開日:2016/05/07
Twitter300字ss企画(Web企画投稿作品再録)
お題:子


 その日、茶々良はPCの画面を見ながら長い事唸っていた。
「やっぱこのでんでん太鼓付きのが良いか……」
「オッス」
「! 智也さん、レイさん。気づかなくて御免なさい!」
 開店中だったことを思い出した彼女は慌ててお冷を出して対応する。
「珍しいな、何をそんなに熱心に探していたんだ?」
「……実は親戚へのお祝いの品なんですけどね」
 そう答えて彼女はPCを客席側へ向けた。画面には様々な種類の犬張子の写真。
「ほう、これはめでたい話だな」
 智也がそう声を上げると、隣にいた男装の美人が食い入るように画面を見つめていた。
「この猫の置物可愛いね、僕も欲しいな。智也、今度一緒に買いに行こう」
 隣の青年は盛大にお冷を噴出した。

<END>
 最近の犬張子って、パッと見はイヌに見えませんよ、ね?