A.オリゼー(Aspergillus oryzae)

  
 黄麹菌(コウジカビ)。漫画では主人公の肩に乗っている、今菌たちの中で最も人気のあるスター的存在(本当か?)
 でんぷんは糖に、タンパク質ならアミノ酸に分解する力を持っており、その能力が酒、醤油・味噌作りでは欠かすことが出来ない糸状菌。学名の由来は、分生子(頭のぽんぽんの部分)の形がカトリックでの聖水を振り掛ける道具「アスペルギルム」に似ていることから。オリゼーはラテン語で「米・イネ」という意味。
 パンをかびさせるのもAspergillus属ですが、例えかびた部分だけ取って食べようとしても、菌糸を伸ばして胞子を形成していたりするので一緒に入っている他のパン切れも既に胞子まみれで「かもされて」ますので食さないのが無難。

 まるでコアラのマ○チみたいな色をしているのが初代オリゼーで、この時には釉薬は掛けていません。この色合いと質感が気に入ってたのですが、ぶつかる度毎に頭のぽんぽん部分が取れてしまい、遂にはどこかへ紛失してしまいました、しくしく。以来、実用に耐えるだけの充分な強度確保とカラーリングの2つの目的で釉薬を掛けるようにしています。

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